当科は直接治療を行う診療科ではありませんが、各診療科から提出される生検検体、手術で切除された組織検体、ならびに細胞診検体を顕微鏡で精査し、病変の性質や広がりを評価することで、患者さんの治療方針の決定に重要な病理学的情報を提供しています。さらに、必要に応じて免疫染色や遺伝子検査などの追加検査を行い、より精度の高い診断に貢献しています。
当院は多くの診療科を有しており、当科では消化器、乳腺、婦人科、泌尿器、皮膚、中枢神経、骨・軟部、造血器など全身の臓器・組織を幅広く診断対象としています。各診療科と連携しながら、良性疾患から悪性腫瘍まで幅広い病変に対応しています。
病理専門医4名 (常勤2名、非常勤2名)と臨床検査技師3名 (全員が細胞検査士)が在籍し、生検・手術検体の組織診、細胞診、術中迅速診断などを担当しています。さらに、病理解剖にも対応し、臨床所見と解剖所見を照らし合わせた検証を通じて、医療の質の向上や医学の発展等に寄与しています。また、診断が難しい症例や専門的判断を要する症例では、必要に応じて他施設の病理専門医へコンサルトを行い、より精度の高い診断につなげられる体制を整えています。
全身の幅広い疾患を対象に病理診断を行っています。なかでも前立腺、乳腺および造血器腫瘍を得意としています。前立腺や乳腺では生検から手術検体まで一貫して評価し、良悪の鑑別や組織型などの治療方針に関わる病理学的因子を判定しています。リンパ腫では形態所見や免疫染色に加えて、フローサイトメトリーやFISH検査などを組み合わせて精度の高い診断を重視しています。