当院では5名の日本内視鏡外科学会技術認定医が勤務し、手術日には三重大学からも技術認定医の応援があり、三重県内でトップクラスの腹腔鏡手術が行われています。
鼠径ヘルニアは、太ももの付け根から内臓(主に小腸)が脱出してくる病気で、一般的には脱腸と呼ばれています。脱出が戻らない嵌頓(かんとん)状態になると、緊急手術や腸切除が必要になることがあります。
80歳以上で嵌頓した場合には5%の死亡率があるとされています。成人の鼠径ヘルニアに自然治癒はなく、放置すると巨大になります。薬で治すことができないので、手術が唯一の治療法です。

日本内視鏡外科学会技術認定制度は、手術技量を日本内視鏡外科学会が審査し認定をする制度で、所定の厳しい基準を満たした医師のみが認定されます。



当センターでは学術活動も積極的に行っており、全国学会のシンポジウムなど上級演題にも多数採用され、論文発表も積極的に行っています。
メッシュを用いた方法が現在主流で、鼠径部切開法と腹腔鏡手術があります。当センターでは全身麻酔が可能な患者さんには腹腔鏡手術をおすすめしております。

鼠径部切開法の代表的な手術方法はメッシュプラグ法です。
鼠径部に7~8cmの皮膚切開を加えて、ヘルニアの出てくる穴にメッシュで栓をする手術です。

上図①のように5mmの皮膚切開を3ヶ所加えます。
②のように臍(へそ)のところからカメラ(腹腔鏡)、その両サイドに鉗子という手術器具を入れて、テレビ映像を見ながら手術を行います。
③ヘルニアの場所を正確に確認し、④シート状のメッシュを貼りつけることで確実に修復します。
傷が小さいので手術後の痛みが軽く、全身麻酔ですので眠っている間に手術が終わります。

腹腔鏡手術は傷が小さく、手術直後の痛みや慢性疼痛が少ないことが最大の長所です。
入院期間は通常3泊4日ですが、お仕事が忙しい方の場合は1泊2日で手術を受けていただけるようにも配慮しております。


入院期間は4日間(手術前日に入院、手術後2日目に退院)ですが、患者さんのご希望や状態に応じて短くしたり長くしたりしています。
費用は術式、入院日数、麻酔方法、ヘルニア以外の合併症の有無などにもより変わりますが、自己負担額はおよそ\15,000~\150,000です。
70歳未満の方、70歳以上の方で非課税世帯の方は限度額適用認定証の申請をすれば、入院時の窓口での支払いが限度額までとなります。詳しくは総合受付でご相談ください。
鼠径ヘルニア専門外来 毎週月曜日 9:00~12:00と毎週金曜日 9:00~12:00の受付となります。
(紹介状をお持ちの方は地域医療連携室で電話予約も承っています。)
鼠径(そけい)ヘルニアの種類・年齢・全身状態・既往歴などに応じ患者さんとご相談しながら最適な手術方法を選択していきます。
専門外来以外でも月曜から金曜日の午前外科外来で受け付けておりますので、お気軽に受診してください。