-済生会松阪総合病院 病院長就任にあたって-
済生会松阪総合病院は、昭和12年(1937年)、松阪市に18床の小規模病院として開設されました。以来88年にわたり、地域に根ざした医療と福祉の拠点として、常に時代の変化に対応しながらその使命を果たしてまいりました。
済生会は、明治44年(1911年)、明治天皇の「済生勅語」によって創設された日本最大の社会福祉法人です。「救療済生」の理念のもと、生活に困窮する人々にも平等に医療の光を届けることを目的とし、今日に至るまでその崇高な精神が息づいています。
当院が位置する南勢志摩医療圏は、人口約41万人を擁する広域医療圏であり、済生会松阪総合病院は、中核病院の一つとして、その地域のすべての市民・町民に対する医療と福祉の両輪を担っております。
2026年度からは、済生会明和病院に加えて、松阪市民病院も三重県支部に加わり、3病院の連携による包括的かつ持続可能な地域医療体制の構築が期待されています。
その中で当院は、急性期医療を担う拠点病院として、救急医療、がん診療、周産期医療をはじめ、消化器疾患、脊椎疾患、脳卒中などの神経疾患さらには腹腔鏡下手術やヘルニア治療などの低侵襲外科手術、乳腺疾患の専門的診療を行う「乳腺センター」など、多岐にわたる先進医療を提供しています。
さらに、南勢地域で唯一のART生殖医療センターを有し、不妊治療においても多くの実績を上げております。
また、PET-CTを用いた最先端の画像診断を行う「みえPETがん診断センター」や、予防医療と健康支援を担う「健診センターあさひ」は、広く県内から高い信頼を得ております。
そして今、私たちは次なるステージへと歩みを進めています。2029年には、現在の敷地北側に新病院が竣工・開院する予定であり、より安全で質の高い医療の 提供環境が整備されます。この新病院の建設は、地域に根差しながらも未来を見据えた、次世代型医療モデルの構築を意味するものです。
済生会の理念と、松阪という地域の力を結集しながら、患者さん一人ひとりにとって最善の医療を提供し、誰もが安心して暮らせるまちづくりに貢献してまいります。
病院長 池田 智明
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