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専門外来のご案内 脳卒中センター

はじめに

 日本人の死亡原因として脳卒中(脳梗塞、脳内出血、くも膜下出血)は1970年代以降激減し、現在はがん、心疾患、肺炎に次いで4番目ですが、寝たきりとなる原因の第1位を占め、重篤な障害が残ればご本人のみならず、支えるご家族にも負担の多い疾患です。

 脳梗塞は症状が完成してからでは決定的な治療法は存在せず、再発予防とリハビリテーションを行うしかありません。
 最近では、脳梗塞に対する超急性期の治療が進歩し、2005年に発症3時間以内(2012年より4.5時間以内に拡大)の脳梗塞に対する血栓溶解療法であるt-PA静注療法が、2010年には発症8時間以内の脳梗塞に対する脳血管内治療である機械的血栓回収術などが認可され、最新の治療法のおかげで”治る病気”として見直されてきています。
 ただし、これらの治療法も発症直後しか有効性はなく、脳卒中治療は”Time is Brain”と言われるほど一刻を争う緊急対応と高度な診断・治療のための設備や技術が要求されます。

 さらに脳卒中ケアユニット(Stroke Care Unit:SCU)での集約的治療の有用性が証明され、脳卒中は発症後できるだけ早く専門病院で治療を開始することで生命予後だけでなく、機能的な予後も改善することが判ってきました。SCUとは急性期の脳血管障害の患者さんを対象として専門医療スタッフ(医師、看護師、リハビリテーション療法士、薬剤師および医療ソーシャルワーカー(MSW)など)が発症早期から24時間体制で集中的治療と早期リハビリテーションを行う脳卒中急性期専用の治療病棟のことで、日本脳卒中学会の脳卒中治療ガイドラインでも急性期から専門病棟で治療を行うことで、死亡率の減少、入院期間の短縮、自宅退院率の増加、日常生活能力の質の改善に繋がることが示されています。

当院の体制について

 松阪地区の地域中核病院の責務として救急医療の充実に心がけ、当院も2012年に3対1の濃厚な看護体制(患者さん3人に対して看護師1名)を提供できる脳卒中ケアユニット(SCU)8床の運用を開始しておりますが、今回2018年4月より脳卒中センターを開設することとなりました。
 センターといっても新しい施設というわけではなく、脳卒中専門医を含む脳神経外科医、脳神経内科医、脳血管内治療医が24時間院内に常駐し、脳卒中リハビリテーション看護認定看護師を含む専門看護スタッフ、専任のリハビリテーションスタッフ、薬剤師、管理栄養士、医療ソーシャルワーカー(MSW)からなるチーム医療体制が脳卒中センターを構成し、救急外来・SCU・手術室・血管内治療室などを治療の場として発症初期から密度の高い治療・看護を提供する体制を整えました。超急性期からの治療や管理について毎日行われる回診・カンファレンスで治療方針の決定・確認を多職種で行い、24時間体制で超急性期治療とリハビリテーションが提供でき、予後向上に寄与できるようになっています。
 建物や診療科ではなく、専門家集団が患者さんを中心として脳卒中という病気を多方面から治療し支える組織的診療体制が当院の脳卒中センターで。急性期脳卒中の診療を今まで以上に充実したものとし、さらに質の高い医療を提供できるものと考えております。

 また、当院(急性期病院)は、地域の回復期病院(身体機能の回復のためのリハビリテーション治療を集中的に行う病院)及び維持期病院(身体機能の維持や病気の再発予防など基本的な治療の継続を行う病院)と互いに連絡を取り合い、患者さんの病状や治療に関する情報を共有することで、医療機関(主治医)が代わっても患者さんが安心して治療を受けることができるという「脳卒中地域連携パス」を作成し、地域全体で脳卒中患者さんへ良質な医療を提供しています。

 今後は、脳卒中ホットラインを通じて救急隊や維持期病院の先生方の連携を強化し、搬送から受け入れまでの時間の短縮を図り、病院到着後いち早く治療を開始できるような病院前システムを構築して当院を地域の脳卒中センターとしてさらに飛躍させていきたいと考えております。

脳卒中センターの特徴

 脳神経内科か脳神経外科の経験を5年以上有する脳卒中診療に習熟した医師が交代で24時間院内に常駐して対応しています。
CT・MRI・超音波検査・脳血管撮影等の検査や、t-PA静注による血栓溶解療法・機械的血栓回収術・脳動脈瘤塞栓術・ステント留置術などの脳血管内手術・脳出血やくも膜下出血に対する脳外科手術等も24時間対応しています。
 集中治療を行うための病室である脳卒中ケアユニット(SCU)では専任の看護スタッフが、3人の患者さんに看護師1名の3対1看護を提供しています。
 リハビリテーションスタッフ、薬剤師、医療ソーシャルワーカー(MSW)ともチームを組んで患者さんの1日も早い回復を目指し、それぞれの専門的立場から脳卒中治療に取り組んでいます。




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