社会に積極的に貢献することができ「患者さんに信頼される」良質の医師を育てること
プライマリーケアに対処し得る第一線の臨床能力のみならず、全人的なチーム医療、地域医療ができることを目標としています。
さらにいかなる環境でも柔軟に対応する実践力を養い、自らが発展・進歩できる「生涯成長し続ける医師」を目指します。
当院では、社会に積極的に貢献することができ『患者さんに信頼される』良質の医師を育てるという理念のもと、臨床研修の2年間で、今後生涯にわたって、柔軟に対応する実践力を養い自らが発展・進歩できる『生涯成長し続ける医師』の育成を目指しています。
初期研修の2年間は医師としての生涯において非常に重要な時期であり、医学知識や医療技術のみではなく、チーム医療やコミュニケーション能力の習得、仕事とプライベートとの切り替えなども身につけることが必要です。
研修医からも多くの意見を取り入れて研修プログラムを柔軟に改修し、より良い研修ができるように病院全体でサポートしますので、よろしくお願い申し上げます。
Q1. 当院の臨床研修の特徴と魅力
ずばり「実践力」です。
医学部で学び医師国家試験に合格し、実際の医療の現場に初めて出るのが初期研修医です。医療現場には、教科書に載っていないような事も沢山あり、座学だけでは優秀な医師にはなれません。
そこで、当院では「実践力」に重点を置いた研修を目指しています。具体的には、積極的な手技・処置の経験、研修医によるファーストタッチ、屋根瓦方式、他職種との協働などを実践し、診療の最前線で研修医が活躍できるよう、病院全体が一丸となって応援します。
Q2. 研修医時代の思い出
現在とは初期研修システムが異なりますが、日々必死で目の前の患者さんに向かい会っていたことを思い出します。診断、治療などが上手く運び、患者さまやご家族さまと一緒に喜べた場合もあれば、そうでない場合もありました。それまでの大学医学部での座学的な勉強のみではなく、初期研修では実際の患者さまの診療に携わらせて頂き、医師としてのやりがいや充実感を感じることが出来ました。
Q3. 研修医時代に大切なこと
初期研修医時代は、その後の医師としてのバックボーンを形成する時期だと思います。研修医なので出来る事とそうでない事がありますが、自分の全力を出して日々の研修、診療に邁進して下さい。病気だけを対象とするのではなく、全人的な視点で患者様の医療にあたる事が大事です。また、同期の研修医、上級医、メディカルスタッフなどの仲間は一生の宝になりますので、大切にしていきましょう。
特徴
標準的な必修研修項目、カリキュラムについて、Mie Medical Complex(MMC,三重大学と教育関連病院を中心とした病院群)との連携によるコアカリキュラムを必要最低なものとして、さらに済生会精神に基づいた「心からの医療」の実践、「ACLS,JATEC」などの救急初療の習得など、独自のプログラムを通 して標準的な医療の提供とレベルアップをめざす。
2.安心・安全な医療の提供
医師として必要最低の知識、技術、態度さらに社会人として倫理、ルールを学び、それを習慣化して、医療事故防止に努め、安心・安全な医療を提供する。
3.高度先進医療への対応
鏡視下手術、PET-CTなどの特殊検査などの習得を行い、専門性や高度先進医療に対応することができるものとする。
これらの目標を達成するために当院では、
A.個々の研修医にあった継続性・柔軟性のあるプログラムを作成している:尚、研修中に研修医からの意見も参考にして問題点があれば積極的かつ柔軟に改良することも重視したい。
研修医の様々な希望に答えるべく、2012年度より済生会松阪初期研修MMCプログラムに変更しました。
また、希望する三重県内の基幹病院にて研修が可能です。
またB.研修の質をあげる指導医の熱意と協力的な環境:
これらのプログラムを継続的に実りあるものとするために良質な指導医の育成の為の指導医研修会への参加推奨(R3年現在での臨床研修に係る指導医講習会修了者90%)に努めている。尚、指導医・上級医らの熱意と他の看護師、メディカルスタッフによる協力的な環境に恵まれている事も強調したい。
尚、病院に近接した賃貸マンションを宿舎として用意しており、待遇面でも安心して研修が出来るようになっています。
全人的な教育としては
ことが可能である。形成的評価として指導医、他のスタッフのみならず患者・家族などからの評価も参考にして、柔軟に対応して問題提起・解決能力を養い、自らが発展・進歩できる「生涯成長し続ける医師」を目指すことである。
研修教育・指導の柱はOn the Job Training(OJT)とする。
すなわち、
などである。
一方、研修後の保証については
尚、地元出身者のみならず、最終的に当院のスタッフになる事も希望されている方は是非、当院での研修を希望・選択して下さい。
2024年1月にNPO法人卒後臨床研修評価機構による認定(4年間)を更新しましたが、今後もさらに研修システムやプログラムの改善に努めたいと考えています。
1年目~2年目 | 内科(6ヶ月)、救急(3ヶ月、麻酔科1ヶ月を含む)、麻酔科(1ヶ月)、脳神経内科(1ヶ月)、外科(1ヶ月)、産婦人科(1ヶ月) 小児科(1ヶ月)(三重病院・伊勢赤十字病院・松阪中央総合病院・三重中央医療センターより選択) 放射線科(1ヶ月) 地域医療(1ヶ月)(紀南病院(紀和診療所)・尾鷲総合病院・県立一志病院・町立南伊勢病院より選択) 精神科(1ヶ月)(南勢病院・厚生病院より選択) 選択科(MMC関連病院8ヶ月) |
済生会松阪総合初期研修MMCプログラム(定員10名)
1.研修プログラムの名称 | 済生会松阪初期研修MMCプログラム | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2.研修プログラムの特色 | 当院での臨床研修の理念は「救療済生の精神」に基づいた「患者さんに信頼される」良質の医師を育てることです。さらに済生会精神に基づいた「心のこもった医療」の実践、救急科専門医指定施設としての「救急初療、ACLS、JATEC」などの教育など独自のプログラムを通して標準的な医療の提供とレベルアップをめざします。また、医師としての必要最低の知識、技術、態度さらに社会人として倫理、ルールを学び、それを習慣化して、医療事故防止に努め、安心・安全な医療を提供します。全国に先がけて導入された電子カルテなどのIT技術や鏡視下手術、PET-CTなどの特殊検査などを習得し、専門性や高度先進医療に対応することができます。三重県内の全基幹型病院が協力病院となることにより、選択肢が広がり幅広い知識を習得できる環境が整備されます。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
3.臨床研修の目標の概要 | 「患者様に信頼される良質の医師を目指します」を目標に、
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4.研修期間 | ( 2 )年 (原則として、「2年」と記入してください。) 備考:研修後そのまま専門研修に入り3年以上研修可能な病院は、その旨を記入してください。 研修修了後、希望者は後期研修(専攻医)が可能 |
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5.臨床研修を行う分野 | 研修分野ごとの病院又は施設(研修分野ごとの研修期間)
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研修協力病院 | 松阪市民病院、大阪府済生会千里病院、紀南病院、尾鷲総合病院、三重県立一志病院、町立南伊勢病院、伊勢赤十字病院、三重病院、三重中央医療センター、松阪中央総合病院、南勢病院、松阪厚生病院、済生会明和病院 |
研修協力施設 |
松阪保健所、三重県赤十字血液センター |
MMCプログラム関連病院 | 県立総合医療センター、市立四日市病院、鈴鹿中央総合病院、三重中央医療センター、三重大学医学部付属病院、松阪市民病院、松阪中央総合病院、伊勢赤十字病院、津生協病院、県立志摩病院、鈴鹿回生病院、四日市羽津医療センター、桑名市総合医療センター、いなべ総合病院、岡波総合病院、藤田医科大学七栗記念病院、遠山病院、紀南病院、尾鷲総合病院、名張市立病院、市立伊勢総合病院、亀山市立医療センター、県立一志病院、伊賀市立上野総合市民病院、永井病院、菰野厚生病院、松阪厚生病院、志摩市民病院、済生会明和病院 |
4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 | |
1年次 | 内科(4ヶ月) | 救急部門(3ヶ月) (麻酔科1ヶ月含む) |
外科 | 脳神経内科 | 放射線科 | 産婦人科 | 選択 | |||||
2年次 | 内科(2ヶ月) | 精神科 | 小児科 | 地域医療 | 選択科(7ヶ月) |
■ 当院にて研修 ■ 当院または他病院にて研修 ■ 他院にて研修
<研修項目>
救急 | 済生会松阪総合病院、済生会千里病院より いずれか12週以上 |
地域医療 |
紀南病院(紀和診療所)、尾鷲総合病院、県立一志病院、南伊勢病院より いずれか4週以上 |
小児科 |
伊勢赤十字病院 三重病院 三重中央医療センター 松阪中央総合病院より いずれか4週以上 |
精神科 |
南勢病院 松阪厚生病院より いずれか4週以上 |
一般外来 |
済生会松阪総合病院、紀南病院(紀和診療所)、尾鷲総合病院、県立一志病院、南伊勢病院、 伊勢赤十字病院 三重病院 松阪中央総合病院 |
1年次 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 |
研修医① | 外科 | 麻酔科 | 麻酔科 | 整形外科 | 内科 | 内科 | 産婦人科 | 呼吸器内科 | 内科 | 内科 | 脳神経外科 | 小児科 |
研修医② | 脳神経内科 | 外科 | 内科 | 内科 | 麻酔科 | 麻酔科 | 整形外科 | 放射線科 | 臨床検査 | 小児科 | 内科 | 内科 |
研修医③ | 内科 | 内科 | 整形外科 | 脳神経外科 | 脳神経内科 | 麻酔科 | 麻酔科 | 臨床検査 | 内科 | 内科 | 外科 | 産婦人科 |
研修医④ | 内科 | 内科 | 脳神経外科 | 脳神経内科 | 整形外科 | 外科 | 内科 | 内科 | 放射線科 | 泌尿器科 | 麻酔科 | 麻酔科 |
研修医⑤ | 内科 | 内科 | 産婦人科 | 麻酔科 | 麻酔科 | 脳神経外科 | 臨床検査 | 整形外科 | 内科 | 内科 | 放射線科 | 外科 |
研修医⑥ | 脳神経外科 | 整形外科 | 脳神経内科 | 産婦人科 | 内科 | 内科 | 麻酔科 | 麻酔科 | 泌尿器科 | 臨床検査 | 内科 | 内科 |
研修医⑦ | 産婦人科 | 脳神経内科 | 内科 | 内科 | 脳外科 | 整形外科 | 内科 | 内科 | 麻酔科 | 麻酔科 | 麻酔科 | 麻酔科 |
2年次 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 |
研修医① | 脳神経内科 | 放射線科 | 内科 | 内科 | 放射線科 | 放射線科 | 呼吸器内科 | 臨床検査 | 糖尿病内科 | 精神科 | 地域 | 放射線科 |
研修医② | 脳神経外科 | 泌尿器科 | 放射線科 | 精神科 | 内科 | 内科 | 整形外科 | 産婦人科 | 整形外科 | 地域 | 放射線科 | 整形外科 |
研修医③ | 内科 | 内科 | 放射線科 | 地域 | 耳鼻咽喉科 | 糖尿病内科 | 小児科 | 放射線科 | 精神科 | 腎内・内視鏡 | 呼吸器内科 | 臨床検査 |
研修医④ | 産婦人科 | 放射線科 | 臨床検査 | 乳腺外科 | 小児科 | 内科 | 精神科 | 地域 | 放射線科 | 内科 | 放射線科 | 放射線科 |
研修医⑤ | 内科 | 内科 | 地域 | 済生会千里 | 済生会千里 | 済生会千里 | 整形外科 | 精神科 | 整形外科 | 小児科 | 放射線科 | 放射線科 |
研修医⑥ | 放射線科 | 小児科 | 内科 | 内科 | 地域 | 精神科 | 外科 | 糖尿病内科 | 放射線科 | 新生児科 | 産婦人科 | 産婦人科 |
研修医⑦ | 内科 | 内科 | 外科 | 小児科 | 精神科 | 麻酔科 | 済生会千里 | 済生会千里 | 済生会千里 | 放射線科 | 地域 | 内科(救急) |
■MMC選択 ■済生会千里 ■地域医療研修 ■小児研修 ■精神科研修
三重大学、愛知医科大学、福井医科大学、関西医科大学、高知大学、奈良県立医科大学、筑波大学、自治医科大学、産業医科大学、岐阜大学、福岡大学、大阪医科大学、富山大学
初期研修医は済生会グループでの済生会学会における初期研修医合同セミナーへの参加を必修とし、指導医については全国済生会臨床研修指導医講習会に積極的に参加しています。