地域連携パス
当院では、医療機関と連携し、患者さんに安心して切れ目ない医療を提供できるよう3つの地域連携パス(がん・脳卒中・大腿骨頸部骨折)を運用しています。
- がん地域連携パス
三重県では、地域のかかりつけ医と各医療機関の医師が、がん患者さんの治療を協働して行うことを目的とした「三重県統一地域連携クリティカルパス」を平成23 年に作成し、現在5大がん(肺がん・胃がん・肝がん・大腸がん・乳がん)が運用され、当院も活用しています。
患者さんは、当院で手術など専門的な治療を行った後、治療計画に基づき、日々の診療と薬の処方は「かかりつけ医」で、定期的な診察・検査を当院で行うという流れになります。患者さんの情報は連携医療機関で共有しているので、同じ治療方針の下で、適切な治療をスムーズに受けることができ、現在44の診療所と連携しています。
(患者さんのメリット)
- 自宅近くのかかりつけ医を受診していただくことで、通院時間や診察の待ち時間の短縮ができます。
- 複数の医師のもとで診察を受けていただくことで、がん以外の病気や、すでにかかっている病気に対しても、身近に相談することができます。
- 治療経過の把握がしやすくなります。
- 重複した検査・投薬を避けることができます。
- 脳卒中地域連携パス
三重県では、平成20年7月1日に県下統一の脳卒中地域連携パスの運用が開始され、当院もこれを活用しています。また、このパスを活用する医療機関が集まり、年3回の合同情報交換会を開催し、情報交換を行っています。
当院は、地域中核病院として複数の医療機関と脳卒中地域連携パスを運用しており、各医療機関が担う手術やリハビリ等の治療やケアをあらかじめ患者さんに提示・説明することにより、患者さんが安心して治療を受けていただけるよう努めています。
- 大腿骨頸部骨折地域連携パス
当院(急性期)から回復期リハビリテーション病院(回復期)へ転院された患者さんを対象とした、効率的で安全な医療を実現するための、大腿骨頸部骨折地域連携パスを運用しています。
患者さんは、当院で手術治療を行い、急性期を脱した後、大腿骨頸部骨折地域連携パスを活用し、リハビリ専門病院へ転院していただきます。転院後も転院先病院と定期的に症例検討会を行っており、現在では、七栗記念病院(津市)・花の丘病院(松阪市)・済生会明和病院(明和町)と連携しています。