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女性は排卵日近くになると子宮頚管(子宮の入口)が無色透明な粘液で満たされます。精子は良好な頚管粘液の存在している時のみ、子宮腔の中に泳いで進入できます。頚管粘液は 0.3~0.4ml ほど貯留しますが、これが少ない場合、濁っている場合、また粘稠性が高い場合、精子は子宮腔内に進入することができません。
排卵日頃の夜に性交し、翌日来院していただき頚管粘液中に精子が進入したことを確かめる検査です。また、精子の進入が認められても粘液中で精子の運動性が悪い場合があります。体内に精子と結合しその働きを障害する抗精子抗体という特別な物質を保有していることがあり、スクリーニングとしても有効です。
月経がはじまってから3~5日に行う血液検査です。月経周期で女性のホルモンの値は大きく変動します。そこで、まだあまり変動をしていないこの時期に基礎値の確認をします。
卵巣を刺激するホルモン(FSH,LH)を出している下垂体の働きを調べる検査です。排卵障害がある場合、この検査で原因となっている場所が推測できます。
本来出産後に母乳を分泌させる働きがあるプロラクチンというホルモンは、排卵を抑制する働きがあります。日中は正常値でも夜間に上昇している場合があり、刺激試験をすることによって潜在的な高プロラクチン血症を発見することが可能です。
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女性のクラミジア感染は不妊症の大きな原因になります。この感染症は厄介なことに、無症状で子宮頚管炎をおこし、そこから上行して、卵管炎をおこし卵管の閉塞狭窄の原因をつくります。さらに、骨盤腹膜炎をおこし、お腹のなかを薄い膜状の癒着だらけにしてしまいます。
血液検査です。抗精子抗体があると、精子の運動を止めてしまいます。すなわち、性交後腟のなかに射精された精子は、頚管粘液のなかで運動を止められてしまい、卵子まで到達することができません。抗精子抗体が強陽性の場合は体外受精が必要となる場合があります。
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