経膣超音波ガイド下で観察を行いつつ、専用の穿刺針を用いて経膣的に卵胞を穿刺し、卵胞液を回収します。
ただちに、卵胞液を顕微鏡下で観察し、卵子を確認します。
採卵は卵胞数によりますが、通常は5分以内(前後の処置を含めて10~20分)で終了します。
通常は無麻酔で採卵可能ですが、卵胞数が多い場合や穿刺が難しい場合は麻酔を施行します。
麻酔方法は通常、静脈麻酔(点滴より麻酔薬を注射する方法)で行い、必要な場合は、吸入麻酔(マスクより麻酔薬を吸入)を併用します。
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採卵イメージ |
採卵イメージ |
採卵(左図の拡大図) |
採卵の様子 |
卵胞液中から回収された卵子は、ただちに培養液中に移され、培養器での前培養します。
一方、ご主人から採取された精液より選択的に運動良好精子を回収後、卵子の入った培養液中に所定濃度になるようにふりかけます(これを媒精といいます)。
媒精後16~20時間で正常の受精が確認された受精卵は、5~6日培養を継続し、胚盤胞の段階で凍結保存または胚移植を行います。
症例によっては、採卵2~3日後まで培養し、形態学的に正常に卵割・発育していると判断された胚を移植に用いることもあります。
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媒精イメージ |
媒精 |
受精卵(前核期)(翌朝) |
分割卵(2日後) |
正常発育胚は移植用のカテーテルを用いて、経頚管的に子宮内腔に移植します。経頚管的移植が困難な場合には、経膣超音波ガイド下で子宮壁穿刺による胚移植も行われます。
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胚移植(イメージ) |
実際の超音波画像 |
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