当院では、受精卵(胚)の培養にタイムラプスインキュベーターを採用しています。
タイムラプスインキュベーターは、培養器の内部にカメラと顕微鏡を備えた培養システムです。培養中の胚を約10~15分ごとに自動で撮影し、成長の様子を連続して記録します。そのため、胚を培養器から取り出すことなく、発育の経過を細かく観察・評価することができます。
従来の培養器では観察のたびに胚を外へ取り出す必要がありましたが、タイムラプスインキュベーターでは温度や二酸化炭素(CO₂)濃度、酸素濃度、pHなどの培養環境を安定した状態に保ったまま管理できるため、胚への負担を最小限に抑えることが期待されます。
また、受精のタイミングや細胞分裂の経過、異常分割の有無なども詳しく確認できるため、形態だけでは分からない発育情報も参考にしながら、移植や凍結保存に適した胚をより総合的に選択することが可能です。
タイムラプスインキュベーターを用いた培養では、安定した培養環境と詳細な発育情報の取得により、より質の高い胚培養につながることが期待されています。
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